今週の指標:ドル/円

 心理的なフシ目の110円をしっかりと抜けましたが、1ドル=110円台では多くのドル売りも観測されています。

 また、米長期金利の低下につながる材料が出た場合は、リスク回避的なドル売り・円買いが強まる場面もありそうです。

 FRB議長は「さらなるデータで緩和縮小に関して言及する可能性がある」との見方も伝えています。FOMCでの予測をもとに金利引き上げは正当化されつつあります。

先週の動き

 先週の6月15~16日のFOMCで成長とインフレの見通しが引き上げられたことや、2022年末までに利上げが開始される可能性が示されたことから、ドル買いが活発となりました。

 17日には一時、1ドル=110.82円まで上昇しましたが、米国株は早期利上げを警戒して下落したことで、リスク選好的なドル買いは一服しました。

 その後、18日にはFRBが金融緩和の縮小について協議を開始したと報じられたことで、ドル買いが一時、優勢となったものの、リスク回避の円買いが増えたことで、1ドル=110.04円まで下落し、引け値は110.14円でした。