今週の指標:日経平均株価

 先週のFOMC以降の早期の金利引き上げをめぐる、米金融政策当局者の発言や長期金利への影響によって、日米の株価の落ち着きどころが焦点となります。

 日経平均は、まず25日移動平均線(2万8,767円、18日時点)を試し、守れなければ6月2日の2万8,565円を試すことになります。その下は5月13日の2万7,385円を目指すことになります。

先週の動き

 先週の予測では、日米ともに15~16日のFOMCの結果公表に注目としました。FOMCの内容で、資産買い入れの早期縮小の観測が高まれば上値は重くなり、逆の内容では株価上昇のサポート要因になるとしました。

 その方向がハッキリしないため2万9,000円を挟んだ±300円のもみ合いとしました。ただし、先々週の6月7日にザラ場の高値2万9,241円を突破すれば、75日移動平均線も抜けることになり、柴田罫線でも「ろく買」という買い法則が出て、一段高を想定しました。

 結果的には、FOMCの楽観的な見方から15日(火)に+279円の2万9,441円となり、7日のザラ場高値と75日移動平均線を突破しましたが、残念なことに柴田罫線では上昇幅が足らず「ろく買」の買い法則は出ませんでした。

 その結果、16日(水)は持ち高調整で▲150円となり、17日(木)はFOMCでは2023年までに2回の利上げが示唆され、インフレ見通しが引き上げられました。これによって、ドル/円が110円台半ばまで買われました。