今週の指標:ドル/円
6月15~16日のFOMCでは、テーパリングが議論されるとの見方も出ています。しかし、金融政策の早期変更の可能性は低いとみられているようです。そうなると現行の金融緩和政策の長期化が意識されることになり、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小することになります。
ただし、市場のインフレ期待は失われていないため、FOMCでは緩和縮小について議論される見通しです。
先週の動き
先週は、8日の4月求人件数は過去最高を記録、また10日の5月CPIは市場予想を上回りました。
本来ならば、米長期金利上昇でインフレ率が上昇し、株価にとってはマイナスになるところですが、長期金利が低下し、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小しました。前年比ベースでの物価上昇率は、6月以降鈍化するとの見方が強まり「FOMCの当局者はインフレ圧力が高まっても一時的なものとの見方を変えないだろう」という見方が広がっているようです。