今週の指標:NYダウ平均株価

 今週の15~16日のFOMCを前に動きづらい展開となりそうです。

 ワクチン接種による経済正常化期待はあるものの、景気敏感株は新型コロナウイルス感染拡大前の水準をほぼ取り戻しているため、新しい材料がなければ高値圏で売りに押される状況となっています。

 ただし、長期金利が安定していれば、ハイテク株にとってはプラスで、ナスダックを支えることになります。

 今回のFOMCは、経済見通しと政策金利の見通しが発表されるため、内容次第での動きとなりそうです。

先週の動き

 先週は、10日(木)の5月米CPIを前に様子見で上値の重い展開でした。結果、米CPIは市場予想の+4.7%を超える+5.0%となりました。

 しかし、それによってインフレ懸念は高まらず、逆に長期金利が低下したことで、S&P500は5月7日以来の史上最高値更新となり、NYダウも反発しました。

 さらに週末も長期金利の低下によって、S&P500は2日連続の史上最高値を更新し、NYダウは+151ドル高の後、▲137ドルまで下げましたが、終値では+13ドルの3万4,479ドルに。上値の重い展開となっており、あとは今週のFOMC待ちとなります。