米国株市場は上向きのトレンド継続に大きな心配なし
続いて、米国株市場の動きにも注目します。
■(図4)米S&P500(週足・対数)の線形回帰トレンド(2021年6月11日取引終了時点)
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上の図4は、コロナ・ショック時の安値を基準とした、週足対数チャートのS&P500の線形回帰トレンドです。
先週のS&P500は最高値を更新する動きをみせましたが、勢いは弱まりつつも全体的なトレンドは右肩上がりで、足元は中心線と▲1σ(シグマ)のあいだで推移しています。
下段のMACDがシグナルを微妙に下抜けしているのが気になりますが、チャートを過去にさかのぼってみても同様の状況が出現しながらも上昇基調を維持しており、MACDがこのまま下放れしない限りはさほど心配ないと考えられます。
■(図5)米NASDAQ(日足)とMACD(2021年6月11日取引終了時点)
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また、先週の米NASDAQは順調に値を戻しており、4月29日の最高値をトライしそうなところまで上昇してきました。
■(図6)米NASDAQ(週足)とMACD(2021年6月11日取引終了時点)
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ちなみに、NASDAQを週足チャートで見ると、このまま株価が上昇を続けた場合、いわゆる「三角もちあい」を上放れすることになり、一段高が期待できる状況となっています。
その一方で、下段のMACDは下向きのままで、シグナルとの上抜けクロスもまだ出現していないため、再び株価が調整して、26週移動平均線をサポートとして意識したもちあいがしばらく続く展開も想定できます。