4月の売買代金ランキング(人気株)

 マザーズ市場の1日当たり売買代金2,000億円超え日数が、4月はゼロ。これは、コロナラリーが始まる直前の2020年3月以来でした。4月の売買代金トップ銘柄のBASEも87億円で、25日移動平均売買代金が100億円を超えた銘柄もゼロに。3月は2月上場のQDレーザが100億円超でしたが、同社も4月は59億円とほぼ半減しています。その理由は、(良くも悪くも)短期勢にIPO(株式の新規公開)が人気のため。4月は12社のIPOがありましたが、オキサイド、サイバートラスト、ステラファーマ、ビジョナルといったマザーズIPOの短期勝負に資金が向かい、既存のマザーズ銘柄の流動性が低下するという毎度の展開に。

 さらに、オキサイドを除けば、セカンダリーのパフォーマンスも軒並み低調。その理由になったといえるのが、“信用規制のルール変更”でした。4月に入って直近上場のシキノハイテック、ベビーカレンダーに信用規制(増し担保)がかかり話題となりました。信用規制というのは、「3日連続で25日移動平均乖離(かいり)30%以上」といった基準で適用されます。上場直後で25日移動平均線のないIPOは枠外でしたが、東証が3月にルール変更。新ルールによれば、(1)日々公表銘柄に指定、(2)ストップ高で終了、(3)その日の売買高が上場株式数以上、といった条件を満たすと、IPOでも信用規制対象になることが判明。異常な盛り上がりを見せる小型IPOに関しては、ストップ高まで追い駆けると危険、なる新しいリスクが浮上しました。

市場 コード 銘柄名 4月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均値
(億円)
月間
騰落率
東証マザーズ 4477 BASE 1,823 2,001 87 14%
東証マザーズ 7342 ウェルスナビ 4,195 1,913 70 16%
東証マザーズ 6613 QDレーザ 1,579 546 59 18%
東証マザーズ 7363 ベビーカレン 9,010 77 59 1%
ジャスダック 2667 イメージワン 870 76 58 34%
ジャスダック 6614 シキノハイテック 2,029 88 51 -4%
東証マザーズ 4385 メルカリ 5,400 8,513 45 8%
東証マザーズ 4488 AIinside 30,300 1,186 43 -15%
ジャスダック 4582 シンバイオ 1,314 503 42 16%
東証マザーズ 4934 Pアンチエイジ 11,930 1,040 39 -2%
東証マザーズ 4478 フリー 9,280 5,042 34 -1%
東証マザーズ 4563 アンジェス 994 1,390 29 -7%
東証マザーズ 4165 プレイド 4,455 1,686 28 22%
東証マザーズ 4436 ミンカブ 3,775 522 23 -14%
東証マザーズ 3994 マネフォワ-ド 5,850 2,807 22 40%
東証マザーズ 4176 ココナラ 2,037 456 22 -1%
東証マザーズ 4485 JTOWER 7,860 1,637 21 -8%
東証マザーズ 4425 Kudan 5,310 408 20 13%
東証マザーズ 4475 HENNGE 7,800 1,264 20 6%
ジャスダック 6890 フェローテック 2,452 915 19 11%