株を買うとき、PERを見ていますか?
株式投資をするとき、投資する銘柄のPER(株価収益率)【注】を見ていますか? PER10倍だから株価は割安とか、PER40倍だから割高といった話しを聞いたことがありますか?
【注】PERとは
PERは、「ピーイーアール」または「パー」と読みます。日本だけでなく、世界中の投資家が見る重要指標なので、PERの見方をきちんと理解しておくことは、株式投資をする上で重要です。PERは以下のように計算します。
PER=【株価】÷【1株当たり利益】
株価を、1株当たり利益で割って計算します。言い換えると、PERは、「1株当たり利益の何倍まで株価が買われているか」を示しています。一般的に、倍率が高いほうが株価は「割高」、低い方が「割安」と判断されます。
実は、株価の割高割安を単純にPERの数字だけ見て決めることはできません。近年は、PERの二極化が顕著に見られます。PERの高い株は、いつまでもPERが高いままで、PERの低い株はいつまでもPERが低いままに据え置かれることが多くなりました。
成長期待が高い株、ITやバイオ関連の成長株は、PERで高く評価されます。成長性が低い株は、高収益をあげていても低PERに据え置かれる傾向があります。
それでも、PERは株価の割安割高を判断するもっとも重要な指標であることは事実です。高PER株も低PER株も、その意味を理解した上で、投資するようにしましょう。