REITには、さまざまな種類がある。代表銘柄を紹介

 REITには、さまざまな種類があります。もともとは、ビルやマンションなどの不動産に投資するファンドだったのですが、近年は、利回りが稼げるさまざまなものに投資されています。純粋な不動産投資と言えないものも増えています。代表的な銘柄は、以下です。

REIT代表銘柄:分配金利回りは4月7日時点会社予想ベース

コード 銘柄名 主な投資対象 分配金
利回り
:年率
※会社予想
最低
投資額
:円
8951 日本ビルファンド投資法人 オフィスビル 3.4% 661,000
8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 オフィスビル 3.5% 637,000
3234 森ヒルズリート投資法人 オフィスビル 3.8% 153,500
3269 アドバンス・レジデンス投資法人 住宅・マンション 3.2% 350,500
3281 GLP投資法人 物流施設 3.4% 175,800
3283 日本プロロジスリート投資法人 物流施設 2.8% 341,500
3292 イオンリート投資法人 商業施設 4.2% 153,500
9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人" インフラ・ファンド 5.8% 126,600
8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 ホテル・リゾート施設 0.4% 64,000
出所:分配金利回りは4月7日時点の1口当たり分配金(会社予想)を同日のREIT価格で割り、年率換算して計算

 上記は、推奨リストではありません。足元、価格の上昇が続き、利回りが低下してきているので、私は、今のタイミングではREITの投資魅力は「やや低い」と判断しています。中でも、構造的不振が長期化すると考えられるホテルREITには、投資すべきでないと考えています。

 ただし、上記の中で2銘柄、今、投資する価値があると私が判断するものがあります。イオンリート投資法人(3292)と、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284です。

 イオンは商業施設の勝ち組で、イオンリートは安定的に収益を得ていくことができると判断しています。カナディアン・ソーラーは、外資系のインフラ・ファンドで、国内メガソーラー(太陽電池発電設備)13物件に投資します。固定価格買い取り制度に基づいて安定的に収益を得ています。将来、固定価格買い取りが終わると利回りが低下するリスクはありますが、その頃までにメガソーラーの新設コストが大幅に下がっていれば高い買い取りが保証されていなくても、安定的に収益を稼ぐ物件を組み入れることができる可能性もあると判断しています。

 なお、上記の分配金利回りは4月7日時点の会社予想ベース(年率換算)であり、確定利回りではありません。今後の業績推移により、分配金は増えることも減ることもあり得ます。