4~6月は自社株買い発表シーズン、自社株買いをネタに株価が乱高下する銘柄が増えそう

 4~6月は、3月期決算企業などで自社株買いを決議する企業が増える傾向があります。

 例年4~6月は、自社株買いの発表から目が離せないのですが、2020年だけは例外でした。コロナ禍で、バランスシートにキャッシュを多めに持っておきたいと考える企業が多かったため、去年は自社株買いが少なくなりました。

 今年は、コロナ禍からの回復が進み、自社株買いを再開する企業が増えると思われます。これから、自社株買いの発表に注目です。

 大規模な自社株の市場買い付け枠を設定した企業に対して、短期マネーが先回りの買いを入れて、株価が上がることもあります。自社株買いが続いている間、株価は堅調です。ところが、短期マネーは「自社株買い付け終了」が発表される時には、株を売ります。

 短期マネーが注目するのは、自社株買いで1株当たり利益が増えることではなく、株の買い付けで短期的に株が上がることだけです。自社株買いがらみの、投機筋の動きには、注意が必要です。

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