カンザスシティ・サザン
カンザスシティ・サザン(ティッカーシンボル:KSU)はルート総延長3,400マイルで、カンザスシティからニュー・オルリンズに抜けるルートの他、ミズーリ州、アラバマ州、テキサス州などをカバーしています。さらにメキシコを縦断するルートも持っています。
機関車923台、貨車1万4千台を保有しています。
同社の積荷は、下のチャートのようになっています。
農業部門は豊作による輸送量の増加で増収でした。複合輸送はメキシコ・ペソ安で減収でした。メキシコの石油会社、ペメックスはカンザスシティ・サザンの大口顧客の一社ですが、業績不振で貨物が減っています。
同社は1993年に調印された北米自由貿易協定(NAFTA)で最も恩恵をこうむった鉄道会社だと言えます。メキシコは米国産とうもろこし、大豆、鶏肉、豚肉の重要な輸出先です。
また米国の自動車メーカーはメキシコに工場を持っており、自動車生産にあたっては両国の間を部品や完成品が頻繁に行き交っています。
したがってNAFTAが無くなると同社は悪影響を受けます。