ユニオン・パシフィック
ユニオン・パシフィック(ティッカーシンボル:UNP)は1969年創業の北米最大級の鉄道会社で、アメリカ西部を中心とした23州で鉄道を運行しています。本社はネブラスカ州オマハにあります。
同社は農産物(売上高の19%)、自動車(11%)、化学(19%)、石炭(13%)、工業製品(18%)、複合輸送(20%)などを扱っています。
荷主の数は約1万顧客です。ルートの総延長は3万2千マイルで、シカゴからニュー・オルリンズを縦に結んだ線より以西にそれらのルートは位置しています。同社の主な競合相手はバーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)です。
主な操車場はネブラスカ州ノース・プラット、アーカンソー州ノース・リトルロック、テキサス州イングルウッド、テキサス州フォートワース、ルイジアナ州リボニア、イリノイ州プロビソ、カリフォルニア州ローズビルなどにあります。
機関車の数は8,500台で、そのうち2,000台はリースです。貨車は65,000台、複合輸送向けコンテナは55,000本、シャーシは45,000台です。
足元の業績ですが、過去2年は石炭の落ち込み、シェール業界の活動縮小によるフラッキング・サンドの運搬の減少、複合輸送の低迷といった理由で、じり貧でした。
しかし、今後の見通しには明るさが見えています。具体的には、石炭は前年比較が容易です。農業部門は輸出が好調です。シェールのリグ活動が再加速しているのでフラッキング・サンドの消費も増えています。同社の場合、パーミアン・ベイスンに鉄道網があるので同地域でのシェール開発の活発化の恩恵を受けます。
自動車はメキシコとアメリカの間で部品ならびに完成品をやりとりしている関係で、貿易戦争が起きてメキシコとの貿易量が減ると同社に痛手となります。
同社は営業キャッシュフロー・マージンが37.7%と極めて高いです。
【略号の読み方】
DPS 一株当たり配当
EPS 一株当たり利益
CFPS 一株当たり営業キャッシュフロー
SPS 一株当たり利益