米国高配当株5:シチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)

 米国の大手金融機関の一つで、米国で総資産は13位、預金量は12位です。

 時価総額は194億ドルで、日本円で約2兆1,000億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の中心は個人・中小企業向け銀行業務で、続いて機関・企業向け銀行業務となっております。

 個人・中小企業向け銀行業務では、預金商品、住宅ローンおよび住宅担保ローン、学生ローン、自動車ローン、クレジットカードなどを個人顧客や中小企業にサービス提供しています。

 また、機関・企業向け銀行業務では年間収益が2,500万ドルから25億ドルの企業を中心に貸し付け、リース、預金、財務管理、外国為替、金利リスク管理など幅広い金融商品、およびソリューションを提供しています。

株式の注目ポイント 

 株価は2020年の高値を超えています。住宅ローン手数料の増加や、広告費の低下などにより、コロナ禍の大幅な業績悪化を回避しました。

 また、米国の長期金利が上昇したことから、同行の株価も右肩上がりで上昇しています。

業績動向

 2021年1月20日開示の四半期決算では、EPS、売り上げともに市場予想を上回りました。

 しかし、決算を受けての大きな株価の変動はなく、その後は米国の長期金利が上昇するに従い、株価も上昇しています。また、米国のコロナ禍に対する経済対策の一環として量的緩和が実施されたことで、預金額も10%以上増加しており、こういった資金が住宅や投資へと流れているようです。

 次回2021年4月16日に開示予定の四半期決算において、市場予想を上回ることができるか注目です。

注意点

 長期金利の影響によって株価の上下が予想されます。

 しばらくは長期金利が上昇するという見通しがありますが、その動きには注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.56ドル
配当利回り:3.43%
株価:45.48ドル(約4,900円)

権利落ち日は4月下旬予定(権利実施は5月中旬予定)です(2021年3月12日時点で未確定)。
配当は1.56ドル、配当利回りは3.43%、株価は45.48ドルで約4,900円から購入できます(2021年3月12日時点)。
2018年以降の株価最高値は47.87ドル、最安値は15.32ドルです(終値ベース)。

【要チェック】
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