米国高配当株3:アライアント・エナジー(LNT)

 ウィスコンシン州に本社を置く、電気およびガス事業の持ち株会社です。隣接するアイオワ州とウィスコンシン州の2州で事業展開しており、近年クリーンエネルギーにも力を入れています。

 時価総額は128億ドルで、日本円で約1兆3,800億円となっています。

事業の注目ポイント

 2020年には、2005年と比較して42%のCO2を削減しており、2040年には2005年比で70%のCO2削減を目指しています。

 また、2021年から2024年に約59億ドルの設備投資を予定しており、太陽光発電への投資や電気・ガスの配給システムへの投資を予定しています。公益事業を行う企業にとっては、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みが他の業種よりも求められており、そういった環境下で、アライアント・エナジーは積極的にESGに取り組んでいるといえそうです。

株式の注目ポイント

 株価は2020年の高値を超えていません。しかし、配当は増配をしています。そのため、2019~2020年まで配当利回り3%を切る水準でしたが、現在は3%を超える配当利回りとなっています。また、EPSも2017年以降、毎年6~7%程度増加しており、今後も安定した成長が予想されます。

業績動向

 2021年2月18日開示の四半期決算でEPSは市場予想を上回りましたが、売り上げは市場予想を下回りました。しかし決算を受けて株価への影響はほとんどありませんでした。

 次回は2021年5月5日に開示予定ですが、市場予想を上回る決算を発表できるか注目です。

注意点

 米国の長期金利が上昇していますが、このような時に株価の値動きが比較的少なく、配当を出す公益事業を手掛ける企業の株価は長期金利の影響を受けることがあり、今後の金利動向には注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.61ドル
配当利回り:3.15%
株価:51.12ドル(約5,500円)

権利落ち日は4月下旬予定(権利実施は5月中旬予定)です(2021年3月12日時点で未確定)。
配当は1.61ドル、配当利回りは3.15%、株価は51.12ドルで約5,500円から購入できます(2021年3月12日時点)。
2018年以降の株価最高値は60.16ドル、最安値は37.14ドルです(終値ベース)。