米国高配当株1:AT&T(T)

 傘下にAT&Tコミュニケーションズ、ワーナーメディア、AT&Tラテンアメリカを抱える世界最大の通信会社です。S&P500の採用銘柄であり、その中でも時価総額上位100社で構成されるS&P100の銘柄でもあります。

 時価総額は2,126億ドルで、日本円で約23兆円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の中心は通信事業で売り上げの約8割を占めており、そしてワーナーメディア事業、ラテンアメリカ事業が続きます。通信事業の中心はモバイル関連で売り上げの約半分を占め、携帯電話事業を中心に展開、日本で同様の事業を展開している企業は、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどがあります。

株式の注目ポイント

 株価はまだ2020年の高値を超えていません。また、直近まで36年連続増配をしていましたが、これもストップしました。しかし、2021年も配当性向50%以上を予定しており、高い配当利回りが予想されます。

 また、通信事業を中心に展開しているため比較的業績が安定しており、株価もここ10年は30~40ドル前後と、一定の範囲で推移しています。

業績動向

 2021年1月27日開示の四半期決算はEPS(1株当たり利益)、売り上げともに市場予想を上回りました。

 しかし、事業全体としてはモバイル関連が前年同期を上回ったものの、それ以外の事業が前年同期を下回っており、売り上げは新型コロナ発生前の水準を回復していません。

 次回は4月22日に四半期決算の開示予定ですが、今回同様、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。

注意点

 スプリントを吸収合併したTモバイルUSに携帯総加入者数で抜かれ、現在全米3位となりました。中心事業である通信事業は安定していますが、今後の業績への影響には注意が必要です。

株価動向、配当利回り紹介

配当:2.09ドル
配当利回り:7.01%
株価:29.81ドル(約3,200円)

権利落ち日は4月上旬予定(権利実施日は5月上旬予定)です(2021年3月12日時点で未確定)。
配当は2.09ドル、配当利回りは7.01%、株価は29.81ドルで約3,200円から購入できます(2021年3月12日時点)。
2018年以降の株価最高値は39.63ドル、最安値は26.50ドルです(終値ベース)。