米国高配当株2:シスコシステムズ(CSCO)

 コンピューターネットワーク機器開発の世界大手です。日本でも、学校法人や企業、病院などでセキュリティーの強化、ビデオ会議の環境整備、Wi-Fi整備などそれぞれの需要に応じて利用されています。

 NYダウに採用されている30銘柄のうちの一つでもあります。

 時価総額は2,060億ドルで、日本円で約22兆2,600億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の中心はネットインフラ機器開発・販売で売り上げの約半分を占める中心事業となっており、続いて関連サービスが約3割、アプリケーションが1割と続きます。

 地域別売上高は、アメリカ大陸が59%、続いてEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ地域)が26%、APJC (アジア太平洋地域[日本および中国を含む])が15%と続きます。

 ネットインフラ機器開発・販売ではスイッチ、ルーター、ワイヤレス、およびデータセンターに関連するコアネットワーク(基盤網)機器を開発しており、特にスイッチ、ルーターにおいては世界的なシェアを確保しています。

株式の注目ポイント

 株価は2020年年初の水準まで回復しています。また、配当は11年連続増配中です。

 しかし近年、これまでと比較すると柱のコアネットワーク機器の状況が芳しくないため、サブスクリプション方式での収益比率を上げるよう、ビジネスモデルの変革を進めています。

業績動向

 2021年2月9日に発表した四半期決算では、EPS、売り上げともに市場予想を上回りました。
増収増益ですが、株価にはあまり影響がありませんでした。

 次回決算は5月19日開示予定ですが、EPS、売り上げともに市場予想をどの程度上回る決算を出せるか注目です。 

注意点

 コアネットワーク機器のシェアでは既に確固たる地位を築いています。

 しかし、次の有望な事業が、シスコシステムズ内の中心事業に育つまでは、株価の大きな上昇は期待しづらいかもしれません。

株価動向、配当利回り紹介

配当:1.48ドル
配当利回り:3.03%
株価:48.82ドル(約5,300円)

権利落ち日は4月5日(権利実施は4月28日)です。
配当は1.48ドル、配当利回りは3.03%、株価は48.82ドルで約5,300円から購入できます(2021年3月12日時点)。
2018年以降の株価最高値は58.05ドル、最安値は33.20ドルです(終値ベース)。