【今日のまとめ】

  • アパレル業界は過渡期にある
  • ラルフ・ローレンは業績が悪化し、CEOが去る
  • PVHは海外市場が好調
  • カナダ・グースは大きな成長余地がある
  • ジェイ・ジルは顧客データを活用するのが上手い
  • ブイ・エフ・コープは堅実に経営されている

過渡期にあるアパレル業界

アパレル業界は過渡期にあり、厳しい状況に置かれています。

まずアパレル企業はメーシーズをはじめとする百貨店に商品を卸しているわけですが、ショッピングモールへの客足が遠のく中、百貨店の店舗閉鎖が相次いでいます。このことはアパレル企業の商品が置かれる場所が減ることを意味します。

つぎに下院が提案している税制改革法案には国境税調整という項目が含まれています。これは輸入品に一律20%の関税をかける措置です。すると中国やバングラデシュで縫製されたアパレルに依存している企業は、大きな影響を受けると予想されます。

さらにアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)からの攻勢に対抗するため百貨店・専門店各社はオンライン戦略を押し進めています。アパレル企業も、この新しい環境に順応してゆく必要があります。