ジェイ・ジル
ジェイ・ジル(ティッカーシンボル:JILL)は裕福層のおとなの女性をターゲット顧客に絞ったアパレル・ブランドです。
ジェイ・ジルは、もともとカタログ販売からスタートした企業なので、オンライン+カタログの総売上高に占める割合は42%と高いです。
同社は実店舗の出店に際し慎重にロケーションを選び、生産性の低い店舗や過剰在庫を抱えることを極力避けています。
このため他社が店舗やアウトレットの閉鎖をおこなう中、ジェイ・ジルはそういうリストラクチャリングをする必要は全くありません。
実店舗からeコマースへと移行することがマージンに与える影響を心配する必要も、同社の場合、ありません。
同社はカタログ販売時代からの習慣で、顧客データを豊富に持っており、それを積極的に活用しています。つまりデータに基づいた、かしこいマーケティングを心掛けているのです。
同社の既存店売上比較は2014年が5.4%、2015年が12.4%、2016年の最初の9カ月が10.0%と大変立派な数字でした。