※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]日経平均3万円でも「日本株は割安」と判断する理由
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 今日は、昨日のレポートの続きです。昨日のレポートは、以下からお読みいただくことができます。
2021年3月9日:日経平均3万円でも「日本株は割安」と判断する理由

「失われた20年」から「復活の20年」へ

 日経平均3万円を「バブルだ、いつか来た道だ」と言う人がいますが、私はそうは思いません。私は過去25年日本株ファンドマネージャーをやってきた経験があり、30年前のバブルも見てきました。

 今と30年前では、同じ日経平均3万円でも日本企業の財務内容や利益水準がまるで異なります。30年前の日経平均3万円は利益や配当で説明できないバブルでしたが、今は利益や配当の価値で説明できる水準と言えます。

 日本企業は平成に入ってから「失われた20年」を経験しましたが、その時に行った構造改革の成果で今「復活の20年」に入っていると考えています。

平成・令和の日経平均推移:1988年12月末~2021年3月(9日)

出所:楽天証券経済研究所が作成

 平成最後の10年間(2010~2019年)は、構造改革の成果によって、日本企業が新たな飛躍を始めたと考えています。令和の最初の10年(2020~2030年)は、その成果を刈り取っていくタイミングと予想しています。