新しい仕事スタイル「WFH」が定着

「WFH」という働き方について、耳にしたことはあるでしょうか。WFHとは、「Work From Home(ワーク・フロム・ホーム)」の頭文字をとったもので、日本語でいえば「在宅勤務」と同じ意味です。新型コロナの大流行が契機となって、米国では今、WFHが新しい働き方として定着しつつあります。

 WFHの是非については多くの議論があります。在宅勤務によって、長時間の通勤や窮屈な仕事場環境から解放されるというメリットがある一方で、孤独感にさいなまれたり、健康上の不安を訴えたりする人が増えています。

 米アトランタ連銀のレポートによると、米国では現在、会社員の35%以上が平均して週に1日WFHを行っています。WFHによる勤務日数は増加傾向にあり、現在では週の25%を占めるまでになっています。また、今後も週に1日以上のWFHの継続を望んでいる人は、コロナ感染拡大中だった約1年前からほとんど減っていません。

 このようなことから、WFHは緊急対策というよりも、一般的な仕事スタイルとして定着しつつあるといえます。アフター・コロナになっても、平均して週の10%はWFHになると予想。米経済全体でWFHが占める割合は、ビフォー・コロナに比べて約3倍に増加することになります。