アフター・コロナは「ハイブリッド型」でいこう!

 しかし、ここに興味深い調査結果があります。

 約1年前、多くの企業は、アフター・コロナの仕事の10%は完全にリモートに切り替わるだろうといわれていました。ところが今年の1月時点の調査によると、その割合は6%にとどまっています。イメージよりも「少ない」印象です。

 多くの企業経営者がアフター・コロナの仕事スタイルとして、「ハイブリッド型」を推進しています。ハイブリッド型とは、WFHとRTOを組み合わせる仕事スタイルで、従業員は少なくとも週に1回は会社に出勤する一方、在宅勤務のみの割合は徐々に減らしましょうというもの。RTOは「Return To Office、リターン・トゥ・オフィス」の頭文字をとったもので「会社に戻る」という意味。働き手がどこにでも住める、あるいは会社がどこからでも雇用できるといったスタイルよりも現実はかなり限定的になりそうです。WFHの偏在化が企業文化を滅ぼしてしまうと危機感を抱く経営者がそれだけ多くいるということでもあります。