日経平均株価が強い状況は何年もの間、続いている

 日本株を代表する株価指数として、「日経平均株価」と「TOPIX(東証株価指数)」の二つがあります。

 この二つは算定方法に大きな違いがあるため、株価が動く際の方向性こそ同じになるものの、その変動率が異なってきます。

 日経平均株価とTOPIXとで相対的にどちらが強いかを表したものとして、「NT倍率」というものがあります。

 NT倍率=日経平均株価÷TOPIX

 このNT倍率は上記の数式で求められ、NT倍率が上昇すれば相対的に日経平均株価が、下落すればTOPIXが強いということが分かります。

 一般的に個人投資家が株式投資で高い成果を得られやすいのは、日経平均株価よりもTOPIXの方が強いときといわれています。日経平均株価の影響度が高い値がさ株よりも、株価が低い中低位株を個人投資家が好む傾向があるからです。

 このNT倍率、実はここ何年もの間、ほぼ一貫して上昇を続けています。つまり、日経平均株価は上昇するが、個別銘柄の多くはそれについていけていないということがNT倍率から見ても明らかなのです。