【今日のまとめ】
- スナップはイメージ(画像)を出発点としたSNSだ
- 消去をデフォルト化している
- ユーザー・エンゲージメントは高い
- 若年層に受けている
- ユーザーが広告とインタラクションする関係で訴求力が高い
- ユーザー当たり売上高の成長余地は大きい
- 費用構造はシンプルである
- 他社とはユーザー層が違うので競合は限定的
- スナップの広告訴求力の高さは他社にとって脅威となる
スナップ
スナップ(ティッカーシンボル:SNAP)は若者に人気のあるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)、スナップチャットを展開しています。
ツイッター(ティッカーシンボル:TWTR)やフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)、そして現在はマイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)の傘下に入っているリンクトインなどのSNSは、もともとテキストを中心としたサービスでした。
これに対しスナップチャットはイメージ(画像)を出発点としたSNSです。
これは文章を書くことが苦手なユーザーでも、気軽に写真をUPすることが出来るという意味で、「敷居の低い」サービスと言えます。
もともと写真は思い出を記憶するためのツールでした。しかしカメラが一眼レフのようなかさばるハードウェアからiPhoneに組み込まれたソフトウェアに進化したように、写真そのものの役割も記録という目的より、むしろ会話を促進するツールという色彩が濃くなりました。
だからコミュニケーションして終わった後、写真はすべて保存される必要は無くなったのです。
スナップチャットが「使い終わった写真は消去する」ということをデフォルト化したのは、そのような理由によります。
すぐに消去されるという前提であれば、写真写りを気にすることなく、どんどんスナップをUPすることが出来るので、心理的な敷居は、さらに低くなります。
従来のSNSに写真をUPすると、それが第三者により保存、転用されるなど、プライバシーの面でリスクを伴いました。消去をデフォルトとすることで、安心してスナップチャットを利用できるわけです。