ジャック・イン・ザ・ボックス

ジャック・イン・ザ・ボックス(ティッカーシンボル:JACK)はハンバーガー・チェーンのジャック・イン・ザ・ボックス(自社店舗417、フランチャイズ1,838)と、ファースト・カジュアル・メキシカン・レストランのキュードバ(自社店舗367、フランチャイズ332)を展開しています。

同社は5年連続+20%の一株当たり利益(EPS)成長を記録しています。特に2016年は+25%成長でした。

2016年はスローなスタートでハラハラさせましたが、年後半にかけて尻上がりに業績が改善しました。

2016年中、ファースト・カジュアル・レストランは値引き競争が激しかったですが、その中でジャック・イン・ザ・ボックスの成績は良かった方だと言えると思います。

レストラン営業マージンは20%以上を確保できました。同社の場合、自社店舗よりもフランチャイズが多いので、フランチャイジーにとって魅力ある利幅を実現することがとても重要です。その点、合格と言えると思います。

同社は2016年の利益のうち3.3億ドルを自社株買戻しと配当で株主に還元しました。

2017年度の見通しとしては+15%前後のオペレーティングEPS成長を見込んでいます。

少し先の話になりますが、2018年にフランチャイジーの契約更新が控えています。2016年は良い感じで終えることが出来たので、経営陣はこの契約交渉に楽観的です。

加えて今年、キュードバの本社をコロラド州デンバーから、ジャック・イン・ザ・ボックスの本社のあるカリフォルニア州サンディエゴに移します。これに絡んで一時費用がある程度発生すると思われます。

この他、同社はメニューのリフレッシュやレストランのリニューアルにも取り組んでゆきます。

最近、行った消費者意識調査で「ジャック・イン・ザ・ボックスはハンバーガーとフレンチフライの品質で他社に劣っている」という結果が出ました。そこでこれらの品目のイメージ向上に特に力を入れる考えです。