中国IT株に分散投資できるETFとは?

 外国株式に分散投資できる公募投信やETF(上場投資信託)は多岐にわたります。本稿では、国有企業を除く中国企業(IT系民営企業が多い)に分散投資する米国籍ETFであるCXSE(ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド)をご紹介します。

 中国経済や中国株式に成長期待を感じる一方、非効率な国有企業(オールドエコノミー)は避けたいとの投資ニーズは根強いと考えられます。

 CXSEの組入上位銘柄としては、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)、アリババ・グループ、中国平安保険、美團點評、JDドットコム、網易、バイドゥ(百度)など香港、米国、中国本土に上場される主力IT系企業が挙げられます。

 直近のファンドの運用時価総額は約8.7億ドル(約900億円)で、組み入れ銘柄数は約180社となっています。同ETFの経費率(信託報酬)は年率0.32%と同種のファンドと比較して抑えられています。

 こうしたETFに資金を投じることで、「中国のニューエコノミー株への分散投資」を比較的簡便に実践することができます。図表4で示すCXSEのパフォーマンスは、中国のニューエコノミー株の収益成長期待を映したものと考えられます。(参考情報:米国籍ETFの売買は米国株式の売買と同様で1口(株)から売買できます)。

<図表4:中国のニューエコノミー株に分散投資する米国籍ETF(参考情報)>

*上記は参考情報であり、特定の投資商品を推奨する目的のものではありません。
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2018年初~2021年1月27日)

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