自己啓発系かと思って油断したら、主張は実はとってもまとも?

 早期リタイアを目指して経済的独立を若いうちから獲得しよう、というのは自己啓発系の書籍でよくあるような話です。そこに不動産投資などを混ぜ込むと怪しさは、いや増します。

 実際、いくつかのFIRE指南本を読んでみると「この本に書かれていることを実行できる人はごくわずかである」とか、いきなり挑発的に書かれていて、「意識高い系」かと驚かされます。

 新聞記事などでは、FIRE実現のために励まし合うサークルなどがあったり、メンターとなるような人が応援しサポートしたりする、なんて書かれていることもあります。

 また、仕事の生きがいより年収を意識しろ、とか、日常生活費にかかるコストは削れるだけ削るほうがいい、なんて書かれていると、ストイック過ぎて敬遠したくなります。

 しかし、「収入の最大化への努力」「支出の最小化への取り組み」「余剰資金の蓄積と投資」によって経済的安定を一般的なリタイア年齢より早く獲得しようというのは、そうおかしくない理屈です。むしろまっとうなロジックだと思います。

 そして、この「投資」パートは意外にも、まっとうな主張であったりします。