淡々とルール通り動くだけ

 2020年2月下旬は、ほぼ全ての銘柄の株価が下落し、25日移動平均線を次々割り込みました。筆者は保有株を25日移動平均線割れで売却するというルールを決めていますので、そのルールに従い、淡々と保有株を売却していきました。その結果、2月下旬には保有株をほぼゼロとすることができていたのです。

 逆に4月中旬は、強い銘柄から順次、コロナ・ショックの下落より立ち直り、25日移動平均線を超えて反発上昇していました。

 筆者は25日移動平均線を上回った銘柄を買うというルールを決めていますから、それに従い25日移動平均線を超えたものから順番に買っていったのです。その結果、4月中旬にある程度まとまった分量の株を買うことができ、その後の株価大幅上昇の恩恵を受けることができたのです。

 逆に言えば、売買の明確なルールを持っていないと、2月下旬に保有株を売り、4月中旬に新規に買うということはまずできないと思います。おそらく、株価が急落したり、急上昇するのを単に眺めているだけになってしまいます。

 その結果、「あのとき売っていれば」「あのとき買っていれば」と後悔することになってしまいます。でも、「後悔先に立たず」であるのは言うまでもありません。