どうすれば買うべきときに買え、売るべきときに売れたのか?

 まず考えるべきは、「2月下旬に実際に持ち株を売却するにはどうすればよかったのか?」「4月中旬に株を買うためにはどうすればよかったのか?」です。

 実は筆者は、2020年2月下旬にはほとんどの保有株を売却することができました。そして、4月中旬には、全力でとはいきませんでしたが、それなりの数量の株を買うことができました。

「それは、足立だからできたのだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全くそんなことはありません。筆者は株式投資において、特殊な能力を持っているということは一切ありません。

 なぜできたか、それは「売買のルールをあらかじめ決め、その通りに実行したから」。

 たったこれだけの理由です。

「何だ、そんな単純なことか!」と思われた方、その通りです。ルールを決め、それを守るだけで「あのとき買えれば」「あのとき売っておけば」という後悔をかなり減らすことができるのです。

 では、このルールに従い、コロナ・ショックを乗り越えた売買の動きを解説します。