相場上昇に乗るテクニック:「売る理由」があるなら後悔はするな
話は変わりますが、わが家の買い物ルールで、禁じ手としていることがいくつかあります。その一つは「買った後に価格.comなどで安値更新をチェックしない」というものです。
家電などを購入後、しばらくして値段チェックをしてみると、自分が買った後に再値下げしていることはしばしばあります。これに気がつくと悔しい思いを抑えきれません。
しかし「いま、この値段で買ってもいいのだ」と思って決断したのなら、その後の値動きを参照しないほうがいいはずです。今さかのぼってやり直すことはできないのですし、すでに購入した家電で何らかの満足を得ているはずだからです。
投資の「売り方」にも似たようなところがあるように思います。あなたがもし「もっと値上がりが続いても、いま全額売ってしまいたい」と思うだけの理由があるのなら、その決断を受け入れ、後から何度も後悔はしないことです。
例えば、資金ニーズが近づいていて含み損が解消されてホッとしていたとか、想定外の利益が確保できたと感じていて下落リスクを過小評価できないと感じていた人が、そのとき全額売ったのであれば、それはきちんと売却した理由があります。とにかく後悔をしなければいいのです。
言い換えれば、そうした「売る理由」を自分なりに設定せず、マーケットだけ見て売ってしまったからこそ、後悔がいつまでも残るわけです。そこは反省しておきたいものです。
投資のステップアップ:「部分的に売る」を覚えよう
「部分的に売る」を覚えることは、投資のステップアップとしてはとても有意義なプロセスです。また、こうした急騰の現場を経験することも、個人投資家として成長するプロセスになります。
ぜひ、2020年11月の市場をどう過ごしたかを振り返り、あなたの糧としてください。