バイデン米次期大統領への期待と不安も共存

 11月にバイデン米次期大統領の大統領選勝利が決まると、株式市場は上げ足を速めました。バイデン氏が、トランプ政権の「米国第一主義」を修正し、国際協調路線に回帰する方針を示していることから、米中対立が緩和する期待が生じました。また、コロナ対策の大型公共投資を実施する方針であることも好感されました。

 ただし、株式市場の11月の動きは、バイデン氏の政策の「いいとこ取り」だったとも言えます。実際にバイデン政権が始動すれば、公約の法人増税の話も出てくると思います。GAFA規制の話もでるかもしれません。米中対立がさらに深まる可能性もあります。

 バイデン大統領が誕生する1月が近づくにつれ、バイデン政権への期待と不安が交錯する展開になりつつあります。