外国人から見ると、日本株は「世界景気敏感株」
それでは、続いて2020年の日経平均と外国人の売買動向をご覧ください。
日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と日経平均先物の合計):2020年1月6日~2020年11月30日(外国人売買動向は11月20日まで)
外国人投資家から見ると、日本株は「世界景気敏感株」です。世界景気に不安が出ると、外国人は日経平均先物を即座に売ってきます。2020年はコロナ・ショックで外国人は日本株を大量に売りました。
ところが、不安が低下して投資家がリスクを取り始めるとき、外国人は日経平均先物に買いを入れます。11月に入って外国人は一転して日本株の大幅買い越しに転じました。ワクチン開発の進展によって世界経済が正常化に向かう期待が出たことに反応したものです。
売買統計が出ている11月20日までで見ると、日本株の現物と日経平均先物を合わせて、2兆円超、買い越しています。過去の経験則通り、11月の急騰は、海外勢のほぼ一手買いによって引き起こされました。