日本株は買い場の見方を継続

 投機筋(主に外国人)の先物売り建てはまだ高水準なので、日経平均先物の買い戻し圧力がかかりやすい、つまり「踏み上げ」が起きやすい状況が続いています。ただし、今、述べているのは、投機筋のポジション分析だけです。

 株は、短期は投機筋の売買で動きますが、長期はファンダメンタルズ(景気・企業業績)で動きます。最後は、ファンダメンタルズによって日経平均の向かう方向は決まります。

 私は、来年にかけて世界景気の回復色がさらに強まると予想しています。そうなれば、投機筋だけでなく、実需(欧米年金基金や国家資金ファンド)による日本株の買いも増えると予想しています。

 日本株は、配当利回りなどから評価して「割安」との判断は、日経平均2万6,000円でも変わりません。予想配当利回り4%以上の大型高配当利回り株を中心に時間分散しながら日本株の投資を増やしていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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