今週、「踏み上げ」が起こっていると推定

 11日の日経平均は、前日比444円高の2万5,349円でした。これで11月に入ってから7営業日連騰で、合わせて2,372円(10.3%)上昇しました。「来年にかけて世界景気の回復が加速する可能性が高まったことを織り込む動き」と私は考えています。

 ただ、今週(9・10・11日)の日経平均3連騰について、私は特殊な需給要因が働いていると考えています。先物の「踏み上げ」【注】が起こっていると、推定しています。

【注】踏み上げ
日経平均が下落すると予想して日経平均先物の売り建てを積み上げていた投機筋(主に外国人)が、日経平均がどんどん上昇していく中で、損失拡大を防ぐために日経平均先物の買い戻しを迫られること。

 それが、東京証券取引所が発表している「裁定売り残」の推移から読み取れます。詳しい説明に入る前に、まず、今年の外国人の日本株・日経平均先物の売買動向をご覧ください。