日経平均月足チャートから「3万円台」という水準を考える

 続いては、「日経平均3万円台」という水準について考えてみます。下の図3は日経平均の月足チャートです。

■(図3)日経平均(月足)の動き(2020年11月27日取引終了時点)

出所:Bloombergデータ等を元に筆者作成

 先週の日経平均は4連騰となり、連日で29年半ぶりの高値を更新してきました。

 月足チャートで過去の日経平均を見てみると、最高値は1989年12月の3万8,957円、そして最安値は2008年10月の6,994円です。

 この間の下げ幅に対して、先週末時点の終値(2万6,644円)はどの水準に位置しているかというと、61.8%戻し(2万6,747円)が意識されているところになります。この61.8%戻し水準で上値が抑えられる可能性もありますが、仮にここを上抜けることができれば、次は76.4%戻し(3万1,414円)が目標となり、その途中に3万円台が存在することになります。