お得すぎる政策に副作用?

 10月26日から、臨時国会が始まり、予備費の使途や第三次補正予算が審議される見通しです。

 Go To キャンペーンを来年のゴールデンウィークまで延長するべきとの意見も与党の一部からは出始めています。事業者は歓迎、そして、多くの国民に利用されているので、予算の拡大や期間の延長はありそうです。

 年度末に当たる3月は例年、倒産が多い時期でもあり、これ以上の借入が難しい企業の資金繰りを支える点でも、Go To キャンペーンの延長を支持する声は強まると思います。

 このように支持された施策は止め時が非常に難しいという欠点があります。

 今のところ、消費者が支払う金額を極端に引き下げることで需要が増えていますし、新型コロナ対応の自粛が強まり過ぎると、外食・外泊をしなくなるという生活スタイルが染みついてしまうので、消費者行動を変える点でもGo To キャンペーンは必要でした。

 一方で、異常に安い価格に慣れすぎると、Go To キャンペーンが終わる前に駆け込み需要が殺到し、その後、元の価格に戻ったら、ばったりと客足が減るという事態にもなりかねません。

 Go To Eat キャンペーンよりも、割引金額の大きいGo To トラベル キャンペーンにより影響が出そうです。

 キャンペーン対象企業とそれ以外の企業とでは、競争上の優位性が全く違っているので、政府による補助の有無が企業経営に大きく影響してしまうという問題もあります。

 延長するにしても、段階的に補助額を減らしたり、安易な利用をし難くしていくのが望ましいでしょう。

 お得に使いたいGo To。今後の実施となるGo To イベント キャンペーンなど、これからも関連ニュースに注目です。