確定申告した方がよいかどうかは事前のシミュレーションで確認

 ふるさと納税の限度額を増やすために確定申告をした結果、他の負担額の増加の方が大きかったら本末転倒です。

 事前にシミュレーションを行い、トータルでみてプラスになるような選択肢を取るようにしましょう。

 また、今年のふるさと納税の限度額は、「今年の所得」に応じて決まってきます。したがって、株式の売却益などを含め、今年の所得がどれくらいになるかを推測したうえで、今年中にふるさと納税を行うことになります。推測が誤っていると、限度額の計算もずれることになるため、ふるさと納税により思わぬ負担をしてしまいかねません。十分に注意が必要です。

 なお、繰り返しになりますが株式の売却益を確定申告するかどうか選択できるのは源泉徴収ありの特定口座のみです。一般口座や源泉徴収なしの特定口座で得た売却益は確定申告をすることが原則ですから気を付けてください。