7月雇用統計の予想

 BLSが8月7日に発表する最新の雇用統計は、失業率は10.5%まで下落(改善)、NFPは167.5万人増加という、前回、前々回に続いての強気の内容をマーケットは期待しています。

 米国では、7月に北東部を中心とした一部の州でロックダウンが解除され、経済再開に伴う雇用の回復が見られました。一方で、南西部の州ではコロナウイルス第2波(あるいは遅れてきた第1波)によって感染者が増加。再移動制限に追い込まれた州では解雇が増えました。「雇用」と「解雇」という正反対の激しい流れが、米雇用市場を往来するなかで、コロナ感染が広がるフロリダ州やテキサス州の経済活動の制限が、予想以上に悪い影響を与えている可能性があるので、強気な予想を楽観しすぎるのもリスクです。