金(ゴールド)は西へ。“大阪金”誕生!

 今回の総合取引所化によって、金先物を扱う取引所が東京から大阪に移ります。このため、これまで“東京金”と親しまれてきた金先物は、2020年7月27日(月)からは、“大阪金”と呼ぶことになります。

 また、個人投資家は、株価指数先物取引の売買ができる口座で、大阪に移管された商品先物銘柄の売買ができるようになるため、株価指数先物と商品先物の価格推移の関係に着目した取引をスムーズに行えるようになります。

 これまでは、株価指数先物取引ができる口座と、商品先物取引ができる口座を、それぞれ開設する必要があり、それぞれ別々の画面、別々の資金管理の下で、取引をする必要がありました。これらが、今回の総合取引所化で“一元化(ワンストップとも言う)”されたことは、個人投資家にとって、大きなメリットと言えるでしょう。

 以下は、楽天証券の取引ツールである “マーケットスピードⅡ”の画面のイメージです(7月27日(月)以降)。日経225先物などの株価指数先物の銘柄を選択する箇所で、金や白金などの今回大阪取引所に移管される銘柄が選択できるようになっています。

図:7月27日(月)以降のマーケットスピードⅡのイメージ

出所:楽天証券のホームページより抜粋

 同じ取引ツールで、同じ資金管理の下、取引ができるとなると、やはり思いつくのが、株とコモディティ(商品)の値動きの傾向に着目した売買戦略です。以下より、日経225先物miniと東京金ミニ先物(7月27日より大阪金ミニ先物)の値動きに注目します。