16日、日本銀行の金融政策決定会合の結果が発表されました。事前予想通り、現在、行っている大規模な金融政策を継続するという内容でした。株式市場に、大きな影響を及ぼしているのは、日銀による年間12兆円を上限とする買い付けですが、それもそのまま継続とされました。

日銀の日本株保有額がついに約33兆円に達する

 日本株市場で、日本銀行の存在がどんどん大きくなりつつあります。日銀は今、日本株ETF(上場投資信託)を年間12兆円を上限に積極的に買い入れる金融政策を実行しています。売りはせず、買いだけです。累積買い付け額はついに約33兆円に達しました。

日本銀行による日本株ETFの累積買い付け額推移:2011年1月~2020年6月

出所:ブルームバーグより楽天証券が作成

 日銀は、2015年から買い付けペースを引き上げています。2015年は年3兆円(月間約2,500億円)の買い付けを行いました。2016年に入ってから年3.3兆円(月間約2,750億円)、2016年8月から買い取りペースをさらに大幅に引き上げ、年6兆円(月間約5,000億円)としました。そして、コロナ危機で日本株が暴落した今年の3月から、暫定的に、買い入れの上限を年間12兆円まで拡大すると決めました。