上下どちらのブレイクになる?

 では、現時点では上方向と下方向のどちらの可能性が高いのでしょうか。次に、他の株価指数の状況も見てみます。

■(図2)TOPIX(日足)の動き(2020年6月26日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 TOPIX(東証株価指数)も日経平均と同様に、二つのブレイクアウトが意識されています。

 ただ、チャートの形状については、日経平均よりも明確に上値が切り下がっている他、株価と移動平均線との位置関係についても、先週の値動きによって200日移動平均線や25日移動平均線を下抜けてしまっています。さらに、5日と25日移動平均の「デッド・クロス」も出現しているため、早い段階で株価が25日・200日移動平均線の上抜けを回復できないと、下方向に動きやすい状況となっています。