5月の新興株<マザーズ、ジャスダック>マーケットまとめ
「凄かった」の一言! 5月の月間騰落率は、日経平均株価+8.3%、TOPIX(東証株価指数)+6.8%、日経ジャスダック平均+7.8%と、いずれも2カ月連続の大幅高。そして、独走態勢のマザーズ指数は+24.1%…前月の+27.6%に続き、2カ月連続の爆上げに成功しました。FRB(米連邦準備制度理事会)の過去最大規模の流動性供給が、米国の株式市場にリスクテイクの流れを想像以上に作りました。上がる米国株、連れて上がる日本株。追いかけっこ状態でした…。
そんな中でも、日本の新興株市場、マザーズ市場は世界屈指の上昇率を記録。5月は大型連休もありましたが、連休明けの7日には、一旦整理したポジションを再構築するかのごとく、上げに拍車がかかったマザーズ市場。リーディングストックはこの月もアンジェスでした。5月もいけるぞ! 第2ステージに入った! …そう嗅ぎ取った個人投資家が、買うから上がる、上がるから買う…これを繰り返します。
後講釈的には、新型コロナ影響をネガティブにする銘柄が少ないとか、むしろ、外出自粛によるテレワーク、オンライン診療、eラーニングの需要増を追い風にするとか、社会構造の変化を収益機会にするかもしれない会社もたしかに多いのですが…。何にせよ、明確な上昇トレンドが生まれたことで「バスに乗り遅れるな」的ムードを作れたことが大きかったですね。
マザーズの5月の売買代金は、1日平均2,128億円(ピークは26日の3,293億円)。高水準の流動性を維持し続けたことが全てでした。東証マザーズ指数は20日に、コロナ前どころか、年初来プラスに浮上(米ナスダックでもまだ成しえてません)。騰落レシオ(25日)が130%を超える過熱感満載の状態ながら、崩れそうで崩れない…数年に1度クラスの好地合いでした。