5月の売買代金ランキング(人気株)

 売買代金トップは3カ月続けてアンジェス。そのアンジェスの流動性(25日移動平均売買代金)はさらに拡大。3月末時点では66.5億円だったのが、4月末時点で214.4億円と3倍以上に膨張。これでもすごい金額でしたが、5月末時点ではナント660.2億円! これ、正直見たことないですね…東証1部でも、25日移動平均売買代金が660.2億円を上回るのは、ソフトバンクグループ(9984)だけ。全上場銘柄中でも2位でした。

 おそらくですが、ヘッジファンドがアルゴリズムを使ってアンジェスの短期売買を繰り返した結果だと思います。人間なら怖くなって売りそうな場面でも、当日のレンジを決めて機械的にトレードをさせるアルゴリズムなら恐れなく買えるわけで…まともに下がったのも、高値を付けた8日だけ。こういう前例は正直無かったように思います。

 なお、好地合いだった4月は、売買代金トップ20銘柄の全てが上昇。5月も18銘柄が上昇しており、引き続き個人投資家にとってハッピー過ぎる展開でした。何をおいても流動性が全てな市場ですが、“テレワークトレーダー(在宅での仕事中に株を売買するニューカマー層)”なる新規の参戦者も交えながら、流動性は維持どころか拡大! 1日当たりのマザーズ市場の売買代金平均は、1月873億円、2月785億円、3月833億円に対して、4月に1,272億円に急増、そして5月は2,138億円とさらに拡大しました。

市場 コード 銘柄名 5月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動
平均値
(億円)
月間
騰落率
※%
東証マザーズ 4563 アンジェス 2,114 2,600 660.2 42.0
東証マザーズ 4493 サイバセキュリ 20,150 466 89.4 -5.0
ジャスダック 2191 テ ラ 1,118 262 67.7 276.4
ジャスダック 7564 ワークマン 8,800 7,203 53.3 28.1
東証マザーズ 4385 メルカリ 3,210 5,005 50.7 18.3
東証マザーズ 3911 Aiming 723 269 49.8 43.2
東証マザーズ 4480 メドレー 3,895 1,100 48.4 41.1
東証マザーズ 7707 PSS 1,647 434 41.3 86.3
東証マザーズ 7094 NexTone 7,760 239 41.3 28.1
東証マザーズ 6095 メドピア 2,750 572 34.0 66.8
東証マザーズ 3990 UUUM 2,767 541 31.1 15.4
東証マザーズ 6027 弁護士コム 8,640 1,922 31.1 26.7
東証マザーズ 4434 サーバーワクス 17,640 604 28.4 18.5
東証マザーズ 2370 MDNT 122 160 26.9 171.1
東証マザーズ 3479 TKP 2,306 878 26.1 12.3
東証マザーズ 3689 イグニス 1,578 232 26.1 15.2
東証マザーズ 2160 ジーエヌアイ 1,817 789 25.8 22.0
東証マザーズ 7317 松屋R&D 1,930 50 24.3 -14.6
ジャスダック 4978 リプロセル 447 319 23.1 15.5
東証マザーズ 3906 ALBERT 6,470 288 21.6 24.7