(今週の指標)ドル/円

 先週は、1ドル=107~108円のレンジの動きとなり、この中で米中対立を警戒して安全資産としてもドル買い優勢となり、108円に接近する動きとなりました。22日(金)は、中国政府が人民大会で香港に国家安全法を適用することを協議し、介入も辞さない姿勢に転じたことで、一時107.46円まで下落し、107.60円で引けました。

 今週もWHOの新型コロナウイルス対応を巡って米国と中国は対立し、リスク回避の円買いも考えられます。しかし、日銀による追加金融緩和策は逆に円買い圧力となるため、リスク回避の円買いは抑制され、ドル/円は底堅い動きで1ドル=107~108円の中での値動きが続きそうです。