最初はディフェンシブな大型高配当利回り株から投資

 配当利回りの高い株に投資する時、注意すべきことがあります。配当利回りは、確定利回りではないということです。業績・財務が悪化すると、減配になり、利回りが下がるだけでなく、株価も下がることがあります。

 コロナ・ショックで今、日本企業は全般に業績が急激に悪化しています。キャッシュ不足に苦しむ企業も出ており、配当金を引き下げる動きが今後、増えてくると予想されます。一見、配当利回りが非常に高く見える企業の中には、減配が避けられない企業がたくさんあります。

 特に、自動車関連、観光・ホテル業、航空業界には、業績悪化で、配当金が支払えなくなる企業が増えてくると考えられますので、見かけ上の、高い配当利回りをそのまま信用しない方が良いと思います。

 よく、予想配当利回りの高い順に並べた、銘柄スクリーニングを見ます。利回りの高い上位銘柄は、減配リスクの高いものばかりです。初心者は、見かけ上の高い予想利回りから選ぶのではなく、財務内容が良く、業績が相対的にディフェンシブ(景気悪化の影響を受けにくい)な、日本を代表する大型株から選んだ方が良いと思います。
 例えば、以下のような銘柄です。

大型の高配当利回り株、投資の参考銘柄

出所:配当利回りは、1株当たり年間配当金(会社予想)を4月15日の株価で割って算出。日本たばこ産業は2020年12月期、その他は2020年3月期の1株当たり配当金を使っている。最小投資金額は、最小投資単位100株を4月15日終値で投資するのに必要な金額