新型コロナウイルス禍が去るのはどんな時?

「コロナショック」が過去のどの暴落局面に似ているかを探し、今後のよりどころにしようとする考え方があります。ほとんどの場合、1987年10月の「ブラックマンデー」と2008年9月の「リーマン・ショック」が例とされています。

 一方、「過去にはない類の暴落だ」と考える投資家も多いと思います。得体のしれない疫病、世界的な感染拡大に対する恐れ、過剰な反応、パニック的な動き…事の是非は問うべきではないでしょう。誰もが経験したことがない事態です。今のような事態に陥るとは思っていなかったのです。

 前回(2020年3月9日)の記事「全体相場下落で「10万円で投資可能」になった銘柄をチェック。配当利回り投資の注意点も」では、どういう時に新型コロナウイルス禍が懸念でなくなるのかを示しました。

  • 治療薬・治療法の確立(WHO[世界保健機関]発表などオフィシャルなもの)
  • 主要国の金融緩和策・財政出動

 これが2大要因で、その前段階として「中国での新規感染者急減」が必要とみています。すでに「中国での新規感染者急減」と「主要国の金融緩和策」は始まっており、財政出動が出てくるのも時間の問題でしょう。