「逆張り」「我慢」は×
個人投資家の多くは逆張りを好みます。株価が下がっているときに、「そろそろ下げ止まるだろう」と買い向かう方法です。
しかし、特に信用取引においてはこの逆張りは厳禁です。
もし、現物取引であれば逆張りで買った株がさらに値下がりした場合、それを我慢して最悪そのままほったらかしにしておいたとしても、含み損を抱えた塩漬け株になるだけで済みます。
でも、信用取引で同じことをしたらどうなるでしょうか。株価が値下がりを続けたら、含み損がますます膨らんで、追証が発生してしまうことになります。
また、信用取引(制度信用取引)には通常6カ月という期限があり、期限が到来したら利益であろうが損失であろうが決済しなければなりません。追証までいかないにせよ、買ってから値下がりした株を我慢して持ち続けても、6カ月が経過したら強制的に損失が確定してしまうのです。
信用取引は期限があるわけですから、基本は短期勝負。となれば、株価が上昇していないのに、将来の上昇を気長に待つわけにはいきません。すでに上昇トレンドになっている株を順張りで買い、上昇トレンドの途中、もしくは下降トレンドに転じたら売るというスタンスが必要です。