年始のNYダウは慌ただしい値動き

 皆さま、明けましておめでとうございます。2020年相場が始まりました。

 ね年の相場格言は「繁栄」とされ、上昇することが多いと言われていますが、前回のね年(2008年)はリーマンショックだったこともあって前年末比で大幅に下落、その前のね年(1996年)も下落しており、ここ最近は格言通りになっていません。

 今年こそは飛躍の年にしたいところですが、昨年末の大納会の日経平均株価終値が2万3,656円だったのに対して、日本が年始で休場だった1月3日(金)の日経平均先物(CME/シカゴ)が2万3,270円となっており、ギャップダウンが生じています。そのため、2020年相場の幕開けは株価水準を切り下げてしまいそうです。

 最初は日本が休場中の米国株市場の動きから観察していきます。

■(図1)米NYダウ(日足)の動きとMACD(2020年1月3日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 あらためて、上の図1でNYダウ平均株価の状況を振り返ってみますと、年初となる1月2日(木)は前年末比で330ドル高の大幅上昇を見せ、史上最高値を更新する幸先の良いスタートとなりましたが、翌3日(金)は233ドル安の下落に転じるなど、慌ただしい値動きとなっています。