日経平均は下方向の意識が強い

 同様に、先ほどのボリンジャーバンドを昨年末時点の日経平均で捉えてみると、大納会のローソク足がプラス1σ(シグマ)を下抜けています。確かに、日経平均は昨年12月半ばにはプラス2σを超える場面がありましたが、明確なバンドウォークが形成される前に崩れてしまった印象です(下の図3)。

■(図3)日経平均(日足)のボリンジャーバンド(2019年12月30日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 そのため、短期的には下方向への意識が強く、今週は下げ止まりを探りにいくような動きになりそうです。

■(図4)日経平均(日足)の動き(2019年12月30日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 また、上の図4は日経平均の日足チャートです。

 昨年の夏以降の日経平均は25日移動平均線を下回ったところで反発する場面が多くなっており、昨年末時点の25日移動平均線は2万3,615円です。

 先ほども触れた通り、1月3日(金)の日経平均先物(CME)が2万3,270円のため、今週は25日移動平均線を下回る可能性が濃厚ですが、早い段階で回復できるかが焦点になります。仮に、戻せなかった場合には25日移動平均線が上値の抵抗になる他、75日移動平均線が次のサポートとして意識され始めることになります。