次の調整局面入りには十分注意を

 そして最後に再び日経平均のトレンドを見ていきたいと思います(下の図5)。

■(図5)日経平均(日足)の動き その3(2019年12月20日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 これまでのレポートでも紹介してきた通り、中期的な日経平均は8月下旬に底打ちしてから上昇トレンドを描いています。この値動きをエリオット波動の動きに当てはめてみると、足元は「上昇第5波の途中」にあると考えられます。

 このまま株価が下落してしまえば、「下落第1波」へと移行したことになりますし、株高となれば「上昇第5波」が継続することになります。「掉尾の一振」に期待したいところではありますが、いずれにせよ上昇第5波が終了すれば下落第1波へと転じることになりますので、次の調整局面入りには十分注意しておく必要がありそうです。