上昇の可能性:米国株の楽観ムードはしばらく続く?

 次に、株価が上昇していく可能性については、米国株上昇の流れについていくという考え方になります。実際に先週のNYダウ平均株価は史上最高値を連日で更新する場面があるなど、とても好調です(下の図3)。

■(図3)NYダウ(日足)の動き(2019年12月20日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 とはいえ、先週の日経平均は米国株上昇の勢いに乗り切れていない面があるため、株価が上昇したとしても、「閑散に売りなし」の結果による部分が大きいことは意識しておく必要があります。

 また、今年に入ってからのNYダウの上値同士を結んだ線と足元の株価の位置を確認してみると、そろそろ上昇の一服が意識され始めてもおかしくはなく、上値余地が限られてしまうかもしれません。

 短期的には上値の重さへの意識が強まりそうですが、週足に視点を切り替えると少し違った風景が見えてきます。

■(図4)NYダウ(週足)の動き(2019年12月20日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 週足でみると、NYダウは11月に上値同士を結んだ線を上抜けて、足元の史上最高値更新へとつながっています。米国株の楽観的なムードはしばらく続く可能性があります。