日経平均は2万3,000円台を維持するも、上値は切り下がりの傾向

 先週末11月15日(金)の日経平均株価は2万3,303円で取引を終えました。前週末終値(2万3,391円)からは88円安となり、週間では6週ぶりに下落に転じたものの、週を通じて2万3,000円台を維持していた他、12日(火)の取引では終値ベースでの年初来高値を更新しています。

 さらに、先週末の米国株市場は米中関係の改善期待が高まったことでNYダウ平均株価が史上最高値を更新し、2万8,000ドルの大台に乗せてきました。今週の国内株市場もこの流れに乗ってさらなる上値をトライできるかが注目されますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 まずはいつもの通り、日足チャートで足元の状況から見ていきます。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2019年11月15日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週の日経平均の値動きをローソク足で振り返ってみると、5日間のうち、陽線2本・陰線3本と陰線がやや優勢となっています。

 次に、5日移動平均線との絡みを見ても、これまでのサポートから抵抗に変わりつつあるようにも見えます。実際に先週見せた2本の陽線のうち、12日(火)はサポートとなって上昇しましたが、15日(金)は戻りの抵抗になっていることが分かります。

 先週の週間高値は12日(火)の2万3,545円ですので、前回のレポートで注目した「幻のSQ値(2万3,637円)」に届いていませんし、結果的に終値ベースで年初来高値を更新する場面がありましたが、上値自体は切り下がりの傾向です。